太鼓打師 山本麻琴

1981328日生、長野県出身。諏訪大社(長野県)の太々神楽の伝承である「御諏訪太鼓」を伝承する家に生まれ、祖父・御諏訪太鼓宗家・故 小口大八、父・御諏訪太鼓楽園園長・故 山本幹夫、母ともに太鼓演奏家という環境で2歳半より太鼓を始める。8歳でオーストラリア交通博覧会の25千人が見守るステージでデビュー後、国立劇場「日本の太鼓」をはじめ、アメリカ、フランス、インドネシアなど世界各国を巡演しながら育つ。またNHK大河ドラマ「信長」、角川映画「天と地と」などに太鼓で出演。小口大八師、山本幹夫師の両師について太鼓を学び、芸能を伝承し、御諏訪太鼓子供会打頭、会長を歴任。現在も毎年2回、元旦とお舟祭りには、諏訪大社太鼓奉納を続ける。2000年に父・幹夫について山本流・日本太鼓塾の創立に参加。流派を越えた日本太鼓の打法を追求し、拠点を長野に加えて東京・神奈川にも置く。現在は、御諏訪太鼓の伝承者としての演奏活動に加え、日本太鼓塾塾長として首都圏の各種学校での太鼓指導、東京都公開講座の講師をつとめる。

また、ソロ奏者としては10代の頃より、5種類の太鼓を組み合わせたスタイルで打つ大曲「阿修羅」(小口大八作曲)を、喜多郎(シンセサイザー奏者)、チ・ブルグット(馬頭琴奏者)、エリアサル・ジャネス(ドラマー)、大由鬼山(尺八奏者)、皆川厚一(ガムラン演奏家)、小林敬広(タップダンサー)らと共演。2008年からは、若手の和楽器奏者を迎えて、曲にストーリー性を盛り込み、編曲・再構成する独自の表現方法を発表。様々なジャンルのアーティストやクリエイターらとともに実験的な舞台づくりに挑むユニット「雙龍SORYU」のリーダーもつとめる。2009年にはニューヨークのハーレムやイーストビレッジの教会にて演奏を披露しスタンディングオベーションと大喝采を浴びる。
・ブログ http://taikosoryu.exblog.jp/